まずは「理気（りき）」と
「巒頭（らんとう）」のこと
分かりやすく言うと、
「理気（りき）」が家の中で
※血と水を動かす原動力になる気と、その気のめぐりを良くすることを「理気」と言います。理気とは、気のめぐりを整える働きのことです。
巒頭（らんとう）は家の外のことです
※地理を見ることです。
なぜ「本格的な風水」と「家相」に差があるのか。
その理由について、考えてみましょう。
家相という言葉が普及し、
一時期ブームになった「風水」。
メディアでも頻繁に報じられ、
多くの人が関心を抱いています。
にもかかわらず、
一般的に知られている家相風水と、
本来の「本格的な風水」の間には、
違いがあります。
一般的に普及している理由は、
《だれにでも実践が可能》です。
日本の住宅事情で
地理まで考慮するのは
かなり難しいわけです。
風水的に条件が整っている場所は
ほとんどの場合、
都市の中心部だからです。
気の流れがいいから、すでに繁栄している
というわけです。
ということは、
地価や家賃も高額ですよね。
つまり「巒頭」を考慮に入れた本格風水の実践は、
「お金がかかる」。
金持ちに有利な開運法かもしれません。
それもそのはず。
もともとは個人のための占いではなく、
国家レベルでの「都市づくり」に利用していた学術です。
佐々木希名前診断占い。風水と家相の豆知識｜強くなりたい！お名付け開運堂
このような「お金のかかる」風水が、
一般に受け入れられなかったのは当然といえます。
一般庶民は「巒頭」にこだわる余裕なんてありません。
そこで、考えられたのが
理気のみに絞った「家相」というわけです。
家の中の配置変えであれば、誰でも可能です。
すでに家を決めて住んでいても、
引っ越しせずに、ある程度の改善は可能です。
「誰にでも実践可能」
「間取りを見直して幸せに！」
魅力的なキャッチコピーです。
日本式の家相の親切心は、
これだけにとどまりません。
専門的な知識がなくてもいいように
個人差をはぶき、方角の意味を固定しました。
たとえば「鬼門」がいい例です。
日本で鬼門といえば
「不吉な方位」のイメージが強い。
しかし中国では、
鬼門を凶方位とはしていません。
本格風水でみると、
部屋の中の方角の吉凶は、
生まれ年と男女の別で変化します。
さらに、建物も
いくつかのタイプに分けます。
その上で、
人の相性と建物の相性、
「地運」という時期ごとに変わる
「地の気」の流れを複合して判断していきます。
佐々木希名前診断占いは動画の後半にあります
一般的にイメージされる「家相・風水」とは、
比べ物にならないくらい複雑です。
いくら正しい理論だからといって、
広まらないのも仕方がない。
ですから、日本の家相は
あえて「巒頭」を採用しませんでした。
日本の家相は、風水から分離し、
「方位とり」や「祐気とり」として
活用されています。
吉方位に自ら赴くことで、
運気を高めようとする方法です。
風水では
『龍穴（りゅうけつ）』と呼んで、
良い気の集まるところとし、
住宅を構えるにふさわしい場所としています。
しかし庶民が、龍穴に住むのは不可能です。
※風水では、大地の気が吹き上がる場所のこと
ですから
「そこに行って運気を高めよう」
と言い始めたのです。
現代的にいうとパワースポットが、
それに当たります。
ただし、パワースポットに家を建てるのは不可能…
それでは、別々に考えよう！
ということです。
まさに、
各地の色々な文化を取り入れ、
自分たちのライフスタイルに合わせ改良してきた、
日本人らしい発想なのです。
