タロットの歴史

8世紀 タロットと関連があるカバラ(ユダヤ神秘主義)の2大原典の1つ「創成の書」ができる。

11世紀 中国の書物に、最も古いプレイングカードに近いものが唐の時代(617~906)に存在したとの記述あり

12世紀以降 キリスト教の指導によって魔女狩りが行われ数百万人が犠牲になる

と伝えられているが、1970年以降の魔女狩りの学術的な研究の進展により修正している。

近世の魔女迫害の主たる原動力は教会や世俗権力ではなく民衆側にあり、15世紀から18世紀までに全ヨーロッパで推定4万人から6万人が処刑された。

13世紀末 カバラの2大原典の1つ「壮麗の書」ができた

1320年 プレイングカードの4種類のスートの原型を発明

1377年Naibi(アラビア語の副官)と呼ばれる52枚のカードできる

1430年ドイツで現在確認されている最古のトランプゲームを制作

1442年イタリア・フェラーラ領主エステ家の帳簿
「トライアンフのカードパック」購入の記述。タロットの最も古い記録
※トライアンフ(ラテン語)はトランプ(切り札)の語源

1450年(イタリア)
もっとも古く現存するタロットカード「ヴィスコンティ家の3種のカード」宮廷画家ザヴァターリorボニファッキオ・ベンボ作

1543年(日本)ポルトガル人により天正カルタの元になる「南蛮カルタ」の伝来

1628年ロンドンのプレイングカード製造組合公認

1650年パリにてジャン・ノブレが木版画のタロットを制作。最古のマルセイユ版

1712年 ロンドンのジョン・レンソールが、1690年頃のドーマン・ニューマンの占いカードを出版

1781年フリーメーソンの会員プラン素の学者クール・ド・ジュプランによるタロット古代エジプト説 タロット神秘化のはじまり

1783年フランスのエッテイラによって、タロット占い基礎となるカードで楽しむ方法が1785年にかけ、4分冊で出版

1807年エッテイラの弟子により、「トートの書の解釈辞典」出版

1808年フランスのル・ノルマン夫人により女性カード占い師の原型の創出

女性カード占い師が活躍し、パリで禁止令が出る

1815年 シューベルト「魔王」作曲とナポレオンの失脚

1841年(フランス)リヨンの古本屋で1440年作のカード10枚発見

1854年(フランス)18世紀のメスメリズムの影響をうけた神秘主義者エリファス・レヴィが「高等魔術の教理と祭儀」を出版。タロットは、セフィロト=生命の樹を中心とする ユダヤ神秘主義「カバラ」と結びつく。セフィロト姓名の樹とは世界の創造=神の顕現を図としてあらわした。メスメリズムとは、18世紀オーストリアの医師メスメルの動物磁気説からくる思想 

1867年ロバート・ウェントワース・リトルが「イギリスバラ十字協会」設立

1885年(明治18年)内閣制度でき、トランプがイギリス、アメリカ、ベルギーから輸入

1886年イギリスでアーサー・ウェイトが「魔術の神秘」出版

1816年(イギリス)タロット古代エジプト起源説の紹介

1888年フランスで「薔薇十字カバラ団」設立

1888年ドイツで「秘教薔薇十字団」設立

1888年イギリスで「黄金の夜明け団」設立

ノーベル文学詩人イェイツらも所属

1888年イギリスのメイザーズがタロット占いでのしようと実践の方法を出版
「コイン」のスートを「ペンタクル」と呼ぶ

1889年フランスでパピュスがボヘミアンのタロット出版

1898年イギリスでアレスター・クロウリーが「黄金の夜明け団」に参入

1901年詐欺師らが黄金の夜明け団の機密文章をうばいロンドンで悪辣(あくらつ)なオカルト売買を行い逮捕 マスコミが大騒ぎして黄金の夜明け団は終息

1902年(明治35年)日英同盟が結ばれ、京都の任天堂が国産第一号のトランプ作成

1904年クロウリーがエジプト滞在中に妻の口から「守護天使エイワス」の託宣を告げられ、その刑事を「法の書」に記

1909年フランスのパピュスが「タロット占術」を出版

大アルカナと小アルカナの78枚を使う方法を主張

1909年元「黄金の夜明け団」団員アーサー・ウェイトがパメラ・コールマン・スミスに描かせたイギリス最初のタロット「ライダー・ウェイト・タロット」を発表

秘密結社のオカルトだったタロットの大衆化

1930年フランスのカードメーカー「グリモウ」のポール・マルトーがマルセイユ・タロットを復刻

1930年(昭和5年)河合乙彦が「西洋運命書」の中でタロット占いを紹介

1931年(昭和6年)酒井潔が「降霊魔術」にタロットについて記す

1942年 英国自由党議員、パーシィー・ハリス卿の妻により描かれたクロウリーのタロット「トートタロット」を発表

1944年クロウリー「トートの書」がロンドンとニューヨークで、各200部限定で出版

1961年(昭和36年)渋沢龍彦「黒魔術の手帳」出版「古代カルタの謎」と題しタロットを紹介。山田美登利が日本初のタロットカードを作成

1972年(昭和47年)種村李弘が「練金術 タロットと愚者の旅」「薔薇十字の魔法」出版

1973年映画007死ぬのは奴らだにタロット登場

1974年(昭和49年)ユリ・ゲラーによるオカルトブーム神戸の地下街で日本初のタロット展アレキサンドリア木星王が大阪丸ビルに「魔女の家」オープン

「パタリロ!」の原作者・魔夜峰央により「タロット占い」が出版

1989年「ジョジョの奇妙な冒険」のキャラクターに大アルカナ使用する

1999年(アメリカ)ドリーン・バーチューが「エンジェルオラクルカード」を発表する

引用画像:Wikipediaより